1-4 田舎暮らしの生活コストは想像以上に高い ②
次に下の資料を見てください。
石油製品小売市況調査 | (円/リットル) | |||||||||
油 種 | 北海道 | 東北 | 関東 | 中部 | 近畿 | 中国 | 四国 | 九州 | 沖縄 | |
ハイオク | 140 | 142 | 140 | 142 | 142 | 141 | 141 | 145 | 146 | |
レギュラー | 129 | 131 | 129 | 131 | 132 | 130 | 130 | 134 | 135 | |
軽油 | 112 | 111 | 108 | 111 | 110 | 112 | 109 | 113 | 115 | |
委託元:資源エネルギー庁 資源・燃料部 |
都道府県別のガソリン価格をまとめたものです。
東京都の価格はともかくとして、関東地区のガソリン価格が全国的に見ても相当に安いことが分かりますでしょうか?
特に埼玉県は低価格ビジネスが支持されやすい土壌があり、全国的に見ても価格競争が激しい地域です。
それに引き換え、九州、沖縄地区を見てください。
高いですよね。びっくりするぐらい。
普段、1円でも安いガソリンスタンドを求めて常に最安値をリサーチしている人にとっては、
関東地区と比べて1リットル当たり5円以上も高いなんて、あり得ないと感じるのではないでしょうか?
さらに追い打ちをかける次の資料
1世帯当たりの車所有台数を都道府県別にまとめたもの。
ここ数年、国民の総人口が減り続けているにも関わらず、世帯数が増えています。
ということは、単身世帯が急激に増えているということになるのですが、この状況であったとしても、1世帯当たり1.5台以上の県が12県もあることに驚いて欲しいと思います。
地方の車依存は想像をはるかに超えています。
車さえあれば便利なまちづくりになっていますが、車を持たない子供たちや高齢者の方々にとっては、自分の意志で外出することもままならない程に自家用車に依存しています。
多くの町ではコミュニティーバスを運行したり、第3セクターの鉄道を維持したりと、公共交通機関の充実に躍起になっています。
しかし1時間に1,2本程度(多くても!!)の運行では利用する人も少なく、赤字の垂れ流しとなっていて、いつなくなるのかは時間の問題となっているところがほとんどです。
となると、子供の外出はほとんどの場合親の送迎付き。
場合によってはおじいちゃんのヘルプも要請して送り迎えの対応をしなければなりません。
雪国の場合は冬ともなると、学校へ行くことさえ
「送迎付きじゃないと登校できない」
となるのです。
運転免許を持っている人は全員自家用車を持っているのが当たり前。
その理由がお分かりになりましたでしょうか?
確たる根拠もないのに、「田舎の方が物価も安いし、少々給料が減っても何とかなるんじゃないかな」と思っている方が多いような気がします。
見通しとして、それは大甘です!
地方の生活コストは都会のそれよりも、むしろ高いと考えてくださ